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by jownyanko

母の誕生日

4月29日

今日は 母の72歳の誕生日です。
病室の名前の横にある年齢も、今日、72歳に書き換えてもらいました。

朝から子供たちとダーリンと父と一緒に病室に行き、おめでとうを伝え、子供たちと一緒にハッピーバースディの歌を贈りました。


不思議なもので、ほとんど表情の変化のない母なのに、歌を歌い終われば、口角が若干上がっているように見えました。

それから、あーちゃんの三匹の子豚の歌を聞かせました。
あーちゃんの歌が終わると、少し驚いたようなびっくりしたような感心したような、そんな表情でした。


はじめに入院した病院でも、今の病院でも、看護婦さんたちは、耳は聞こえてるみたいですよと口々に言ってくれるのです。
それは私ももちろん感じています。

母に、あたしの声、聞こえてる?と聞けば、口や瞼がわずかに動き、足がわさわさっと動いたりします。




あたしには兄弟姉妹がいないので、同じ心境で同じように心配をする人がいません。
本当の意味で、心の中を吐露できるかといえば、多分、旦那にもできないのですが、、、

叔母がときどき、心配をしてメールをくれたりします。
母が元気なころしか知らない、遠く離れた関東に住む叔母です。

大丈夫、きっといい方向に進むよ、
初めはその言葉が辛いと思いませんでした。

でも、今はそれがとても空々しく聞こえ、
状態も良く聞かないで無責任にそんな言葉を投げないでと、、、
そう思ってしまうんです。


母が肺炎を起こしていると聞いたのはおとといのことでした。
熱は下がっていますが、血圧は今、100を超えることはほとんどありません。

徐々に体力が落ちていくのを目の当たりにしているあたしにとって
大丈夫、よくなるよという言葉は、慰めにはなりませんでした。

一刻一刻、弱っていく母の状態を受け止めることは、泣くまいと思っても涙があふれるし
いい方向に行くだなんて、それは奇跡。

血のつながりのある叔母に、甘えていたのかなぁ。
せめて叔母には今の状況を一緒に受け止め、現実を見ないような言葉をかけてほしくなかった、
そういうことなんだと思います。


叔母がくれたメールには数ヶ月前に自分も肺炎を起こして入院したけれど、点滴を長い間うけておさまったのだから、大丈夫、きっといい治療をしてくれますよ、とありました。

たびたび、気を使って子供たちにもお菓子を贈ってくれたりするいい叔母です。


その叔母に、

おばちゃん、
おばちゃんと同じような、そんな状況じゃないんだよ

と返信しました。


心配をありがとう、とそれだけ返せば良かったのになと思います。
また、あたしの気持ちを押しつけてしまったなと、後悔です。
by jownyanko | 2011-04-29 23:34 | 出来事